29 :名無しさん 09/03/25 18:41 ID:4BkMSzssEa (・∀・)イイ!! (12)
鏡を覗き込んだような、極めて"悪質"ないたずらが詰まっていた。
「いたづらはいやづら」あまりにもおかしくて、決め台詞が自然と口に出てしまう。
ダンボールの中には<ひろゆきの写真>とビニール袋で包まれた状態でタラコがぎっしりと入っていた。
「出されたご飯は残さず食べる」
ひろゆきは早速ビニールを破りタラコ一つを手づかみし口に入れた。
口の中全体に海のおいしさが凝縮されたすばらしい味わいが広がる。
これならご飯のおかずにぴったりだ。誰だかわからないが、ひろゆきは贈り主に感謝した。
冷蔵庫に仕舞おうとしたところで、ひろゆきは入れ物が無いことに気づいた。
いや、あることはあるのだが。いかんせんタラコの量が実に多く入りきらないのだ。そもそもこんな量を一人で食べきる自信も無い
「こまったですたい、誰かにおすそ分けするであります」
携帯電話を使ってひろゆきは妹に電話をかける。3度呼び出し音を鳴らしたところで繋がった。
「プツッ──はい、もしもし。にしむらです」
しっかり者で時々炊事洗濯掃除といろんなお手伝いをひろゆきの家に訪れてはやってくれる兄思いの妹だ。
体の発育が遅く、まるで低学年の小学生みたいでいつまでたっても可愛い扱いしてしまう──本人はそれを不満に思っている。
「おいらです。ひろゆきお兄ちゃんです」
「あ、お兄ちゃん? どうしたの電話なんかかけて」
「タラコが大量に届いてさ、一人で食べきれないからおすそ分けしようと思って」
「本当? ちょうどご飯のおかずが物足りないって思っていたから助かるわ」
「じゃあ、これからもっていくです」
「うん、まってるね」
「行ってよし」
簡単に会話を済ませひろゆきは通話を切った。


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