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ID:_,uDo1BWc9 (・∀・)イイ!! (4)
あなたが特定秘密保護法に対して持っているイメージと一致するものを選んで下さい。
1 | スパイ防止法である | 118 | (39.3%) |
2 | 平成の治安維持法である | 68 | (22.7%) |
3 | マスコミの取材が実質規制される | 58 | (19.3%) |
4 | スパイが反対している | 74 | (24.7%) |
5 | マスコミの知る権利が制限される | 47 | (15.7%) |
6 | 報道の自由が制限される | 59 | (19.7%) |
7 | 国民にとってプラスである | 78 | (26%) |
8 | 国民にとってマイナスである | 76 | (25.3%) |
10 | もりたぽ | 55 | (18.3%) |
11 | そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね* | 41 | (13.7%) |
12 | 働け* | 20 | (6.7%) |
13 | まずコンパスが登場する。彼は気がくるっていた。針のつけ根がゆるんでいたので完全な円は描けなかったが自分ではそれを完全な円だと信じこんでいた。彼は両脚を屈伸できる中コンパスである。しかし彼が実際に両脚を屈伸させる場合は極めて少い。いつも脚を伸ばしたままだ。その為には大コンパスがいるではないかというのが彼の理屈だったのだろう。その理屈を誰かが聞いたわけではないにもかかわらず誰もがコンパスのその理屈を悟っていた。何が悲しくて自分がそのように猥褻とも言える恰好をしなくてはならないのかとコンパスは思っているのであろうと皆が信じていた。なぜかというとそもそもそんな必要はまったくないにかかわらずそのまったくない必要以上に彼は自分をスマートに見せる努力を怠らなかったからだ。そのスマートに見せかけようとする行動の硬直性は彼の動作をかえって泥くさく見せた。スマートさに一部崩れた態度と身装りが必要だということをあきらかにコンパスは知らなかった。さらにまた、そもそもなぜそのように見せかけるのかといえば彼は宇宙船の乗組員全員から自分が差別されているのではないかと常に疑っていたからだ。というのは乗組員の中には彼のことをあれは文房具ではなく製図用具ではないかという者がいたし他のある者に到っては観測器具だろうなどとも言い、そうした言葉の端ばしは船橋などに立っている際自身のことについては限りなく敏感なコンパスの耳にしばしば入ってきたからである。むろんそうした言葉は他の乗組員たちの至極素朴な疑問に過ぎず何らコンパスを自分たち文房具階級の最下位またはそれより下に貶めようとするものではなかったのだ。むしろ文房具たちの階級感覚ではたとえ実際にはそのような階級制度などが存在しないにもかかわらず、そしてそのことがわかっていてさえ製図用具は彼らより上の階級に属していると思える筈だった。ある種の製図用具はステイタス・シンボルにさえなり得たではないか。それにまたコンパスを製図用具というなら彼以上に製図用具たるべく運命づけられたディバイダーや烏口コンパスや比例コンパスだって同じ船に乗船していたししかも彼らのうちのディバイダーと、コンパスは同じ船室で寝起きする仲間である。だがこれは誰にでも容易に想像できることながら彼は当然ディバイダーが嫌いであった。そもそもコンパスとディバイダーが同じ船室に寝起きし続けていることが誰の眼からも不思議に見えた。まずディバイダーは彼の下段の寝棚で常に驚異的な鼾を立てた。鼻中隔彎曲症もしくは肥厚性鼻炎による大鼾であろうとコンパスには思えたが横臥して寝れば鼾が比較的小さくなることを彼がいくら教えてやってもディバイダーはすぐに仰臥して破壊的な大鼾を立てるのだ。もちろんそんなことは些細な一例である。しかしその些細な例の積み重なりはコンパスの気を狂わずにはおかなかった筈と誰もが確信していた。もしかするとそれに耐えていることこそコンパスがすでに狂っている証拠ではなかっただろうか。他にも乗組員の中でコンパスに似た姿の者としてはピンセットがいる。驚くべきことにはかけている眼鏡までが同じだったのだ。だがこれはコンパス自身もピンセットもまた他の連中も二人をまったく似て非なる者として認めていたので問題はなかったし眼鏡にしても姿が似ているからこそ同じ眼鏡がいちばんよく似合うというので同じ眼鏡を選んでかけているだけなのであろうと納得できるのだ。コンパスが観測器具ではないかと言った者はコンパスがたまたま観測室勤務だったから連想が短絡したのでありしかもコンパスは決して彼が観測器具だからというので観測要員に任命されたわけではない。その証拠に観測室には用途的に本来観測とはなんの関係もないセロテープなどという者もいる。さらにもしコンパスに言わせるならば当然あのピンセットがなぜ自分たちの船に乗り組んでいるのかその方がよほど奇妙ではないか彼は文房具ではなく医療器具であり強いて言えばせいぜいが理科実験教材ではないかと言った筈である。ところが単なる文房具であると自己主張するそのコンパスが観測要員として有能ではなかったかといえば決してそんなことはなかったのだ。コンパスの観測室における勤務ぶり仕事ぶりは真面目であり正確であり便所に立つ回数が多いことを除けば迅速でもあり、つまりそれはコンパスの狂気を知る者に充分疑問を抱かせ得るほどのものだった。なぜ彼が勤務中に便所へ立つ回数が多いのかという疑問及び彼が船内の便所で用を足そうとする時の一種の儀式めいた珍妙な仕草は船内の話題になっているほどだがこれはのちに詳しく述べる機会があるだろう。* | 5 | (1.7%) |
9 | その他 | 21 | (7%) |
無視 | 0 |
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